2004年07月26日

[PDA] SONY CLIE PEG-NX73Vのレビュー

PDAと言えば、PocketPC、ザウルス(前世代 & リナザウ)、Palmなどが有名。これら全部利用してきました。

今回、初めてのCLIEを購入し使用1週間したうえでレビュー。
(他では良いレビューが多いので、あえて悪い点だけを)

簡単に言ってしまうと、ソフトウェア全般に作り込みが足りない・・。との印象を受けた。世界で最も普及したはずのPalmソフトウェアに大変期待したものだが、ザウルスやPocketPCとほとんど変わりないし、部分的に負けている感がある。(勝っている部分もある)
少しばかり気になったのが、操作系の統一感がなかったという事。この点は、まだ(進化中の)リナザウの方がしっくりきてた。

SONY仕込みのCLIEソフトは大変立派なもの、PCよりもデザイン的にも使い勝手もしっかりしていた。(SONYにWindowsを作らせたいくらい)・・が、SONYとてベースになってるPalmそのものをいじくり回す事はできない訳で、たまに出てくる、みすぼらしいウィンドウ(多分、Palm標準ウィンドウ)で、いきなりトーンダウンするし・・。
PocketPCは、マイクロソフト/Windowsという「標準」があって、フリーソフトでも暗黙的にそれに従って開発されている。商用ソフトならなおさら。
アプリごとにボタンの配置がてんでばらばらは、きついぞ。

Palm全般のところかと思うんだけど、全操作をキーボードだけで行うことができない点。
リナザウだってキーボードだけで操作できるのに(リナザウさんに失礼だな・・)、CLIEでは部分的にサポートしているような感じで、いちいち持ち替えて操作しなければならなくなった。PDAとして、これは凄く厳しい。
#(フォローじゃないけど)手書き入力の強力さはPalmが抜きん出てる

NXのこのドデカイ筐体は、(やはり・・・)重くて、PDAとしてはきつかった。
常にバックなどを持っていて、さっと取り出せるようになっていれば、良いのかもしれないが。ポッケに入れては重いし、手に持つのも落としそうだし。なんとも居場所がない。

ソフトウェア開発においては、すでに記事をアップしてますが、応用が利かない点で×。PocketPCやリナザウならこれまでの知識や経験を生かせるし、WindowsやUnixなどと連携する事が容易だ。ソフトウェア環境も、無料でそろえる事ができる。
SONYでもSDKなどを配布してはいるが、(遊びにしては)高額な商用CodeWarrior向けのものだ。

Palmは初めてなので、もしかするとCLIEだけなのかもしれないが、目に付いたところだけピックアップした。

最後にフォロー、CLIEはここで上げた悪い点を超えるだけの優秀なところがある。SONYが入魂するとここまで強まるのだな・・と関心したし。ソフトウェアの豊富さと作り込みは一見の価値ありです。持っているだけで気持ちいいのは、CLIEだけ。
無骨なPocketPC/リナザウが、5万円超えなのに対し、CLIEは2万円台から用意されている。
総合的に見ればCLIEがトップなんだけど、自分には合わないっぽいです。残念。


雑記。
リナザウのCL-A300。最薄、最軽量のこのPDA。実売2万位
なんかもう終わりっぽい感じですが、自分的に「有り」なんですよね。Linux搭載の部分だけ取り上げられていて、「なんでシェルないねん!」とかちょっとはき違えているユーザーさんが多い。
メーカーが言っているように、「データビューア」として利用する分には、かなり最適な端末。
ただ、失敗しているのは、その価格と見たくれ。ビューアーとしては高額だし、見たくれがPDAっぽい(ので期待してしまう)の2点。最近台頭してきた、文庫ビューアーやビデオ/MP3プレーヤーが直接のライバルとなるわけですし、価格的にも厳しい。社内などで利用する場合など、無線LANからファイルやウェブを閲覧できると価値が高い。
結局のところ、どこでラインを引くかになってしまうのかな。

Linux・ハック好きなおたくと、一般向けの購買層を持つ(有利な?)リナザウだけに、もっと意欲的に頑張ってもらいたい。

Posted by nabek at 2004年07月26日 09:14 | TrackBack
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